遠州バザールって何だ?
Q.これまで、『衣・食・住』に係る企業、例えばファッション・小物雑貨・スイーツ・飲食・住宅関連などそれぞれイベントを開催されていますが、今回は『衣・食・住』全て一緒にイベントが開催されましたので、問題点等も多々有ったと思います。初めての試みでしたが皆さんの出展しようと思ったきっかけは何でしたか?
ハンドメイド(有)代表 鈴木幸夫
うちは今まで宣伝というものを一切してこなかったんですが、やはり震災の時にこのままどうなってしまうのだろうという心配はありました。そんな時に鈴三材木店から声を掛けてもらい、これからの事も考えて、今が頑張り時なのかなと、少しお金を掛けてやってみたらどう変わるかなという思いで参加しました。正直、参加前は遠州バザールがどんなイベントになるのか良くわかっていませんでしたね(笑)。産業展示館の様な大きな場所で開催するのに、僕みたいなところが入っていいのかなという感じでしたよ。
Q.『衣・食・住』の合同イベントになったのは本当に、ご縁なんですよね。衣と住のきっかけは、静岡県繊維協会理事の松尾さんと鈴三材木店代表取締役の鈴木諭さんが偶然会った時にお互い、「今度何日にイベントやるんです?」という話になって「あれ?同じ日じゃない?」って。じゃあ一緒にやりましょうと。これがスタートなんですよね。飲食に関してはどの様なきっかけでしたか?
街角珈琲 竹田要守
地元ラジオ局のスタッフからイベントを紹介されたのがきっかけでした。移動販売車の出展というのは、イベントのおまけみたいな形で今までやってきたので、15から20台集めて欲しいと声を掛けられた時も、まあ、いつもの感じで気軽にお引き受けしました。そうしたら、実行委員の打合せに参加して欲しいというんで、これは何か違うぞって(笑)。色々な方とお話をする中で、イベントに対する熱い想いを感じ、今までとは違ったイベントになるんだなと思いましたね。実際やってみたら、入場者数も多かったので大変でしたけど、次回につながる様な横のつながりや、異業種のつながりが出来たので、とてもいい経験になり、本当に感謝しています。
Q.スター観光の遠藤さんは今回遠州バザールの協力者という立場でしたが、何で協力するようになったのですか?
スター観光(株)代表取締役社長 遠藤英之
今回は駐車場と会場とのピストン送迎のお手伝いをやらせて頂いたので、出展はしていませんが、単にイベントが好きなんです(笑)。どんなイベントであれやってみたい、見てみたいというのがあり、正直言うと奥底に、仕事につながればという思いも有りました。私たちの商売というのは人と人のつながりが重要なので、「手伝って欲しい」といわれた時も、何の違和感もなくお引き受けしました。
“地産地消”ではなく“地産地商”がキーワード
Q.実は今、キーワードが出ました。遠州バザールのキーワードは地元・遠州の「衣・食・住」で「地産地商」なんです。通常は『地産地消』で消費の消の字を使いますが、なぜ商いの字を使ったかと言えば、正直に言うと、みんな商売がしたいからイベントをやるのであって、イベントというとお祭りの様なところがあって、ワーッとやって疲れて終わるようなところがありますが、そういうイベントではなく、やるんだったらちゃんと商売をしましょうよ!という意味合いから出来たのが〝地産地商〟というキーワードです。地元の中小企業・商店の活性化が雇用を促進し、被災地の復興も産業が成り立って出来ることだと思います。そうすることで永く継続できるイベントとなり、一般の方にも認知され相乗効果が生まれます。つきましては、大高さんにはこのイベントの趣旨をイベント終了後にお話させていただきましたが大高さんにとって遠州バザールへの感想は?
(有)ぬくもり工房代表取締役 大高旭
最初は、いちイベントとしか思っていなかったので、特別な思いを持って参加したわけではなかったですね。色々なイベントに出ている中で、よい意味で変わったイベントだなと思いながら二日間が終わったわけですが、今後、『地産地商』の「商い」の要素を来場頂いたお客にどの様に伝えられるかが課題だと感じました。当社としては同業の繊維業界、また異業種とつながっていけるのであれば、また参加したいと思っています。
Q.繊維といえば業界の勇、松尾さんにお話をうかがいたいと思います。
(社)静岡県繊維協会 理事 松尾耕作
私達繊維協会の事業というのは、各企業が商売につなげるために関東・東京・大阪へ出て行って展示会やイベントに参加するのが主流です。それと同時に、浜松の中でも繊維産業のPR的なイベントが有ります。首都圏にでるものには、お金も労力もかけて頑張ってやるのですが、浜松で行うものはあまりお金をかけず小さくやっているのが現状です。ですが、浜松の人に浜松の繊維があるという認識をしてもらわないといけないという思いもあり、遠州バザールがたまたま一緒の場所・日程で行われるというので、相乗効果も考え、賛同しました。遠州バザールがどのようなイベントになるのかわからなかったのですが、一軒でやるより二軒、単独でやるよりいいに違いないと思っていましたから。
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